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【速報】ROHM OPEN HACK CHALLENGE 2019 最終審査会開催!

2019.09.29

5月30日(木)に作品応募をスタートした「ROHM OPEN HACK CHALLENGE 2019」もいよいよ大詰め。 9月21日(土)に行った最終審査会で、優秀作品5作品が選ばれました。これらは、10/15(火)〜10/18(金)幕張メッセで開催されるCEATEC 2019のロームブースで展示されます。 最終審査会には、一次審査を通過した15チームが参加。 IRやカラーセンサでマシュマロの焼き具合をみる装置、ヘルスケアロボット、電池不要の無線モジュールを組み込んだピアノ、本の開閉時間がわかるデジタルしおりなど、発表された作品はとても多様性に富んでいました。
  

計15作品の中から、見事に賞を勝ち取った作品がこちらです。
<最優秀賞>
・未来ゴミ箱(チーム:未来ゴミ箱)
・musime(チーム:XMAKERS)
<優秀賞>
・IoTはんこ(チーム:若狭企画)
・おもちゃのキモチ (チーム:おもちゃのキモチ)
・Magical Hat & Balloon(チーム:Skilled Workers)
このレポートでは、CEATEC 2019のロームブースで展示されることが決まった上記5作品を速報としてご紹介します。また、急遽WEBメディアから媒体賞の授与がありましたので、あわせてご紹介します。

まずは、最優秀賞2作品の紹介です。

【最優秀賞】未来ゴミ箱(チーム:未来ゴミ箱)

「お金を払ってでも捨てたい人」のところへ自ら出稼ぎにいく、未来のゴミ箱。<使用デバイス:Sensor Shield>

こちらの作品は、GUGEN2019への展示会・授賞式への出展権利も獲得です。
維持費が高いためゴミ箱が増やせないという課題に対し、維持費を自ら稼ぐ未来のゴミ箱を制作。ゴミを捨てたい人がいればそこへ行き、LINEpayで決済すると蓋が開きゴミを捨てられます。そして、ゴミが一杯になるとゴミ捨て場に自ら移動。ゴミの量は蓋に搭載されているSensor Shield(近接センサ)で検知します。


自走して、決済をすると蓋があくゴミ箱のデモ
《審査員の講評》
お金を払ってゴミを捨てるというアイデアが新鮮で面白い点や、プロトタイプとしての簡潔性・完成度の高さが評価されました。今後の発展性に対する期待値も高かったです。

【最優秀賞】musime(チーム:XMAKERS)

虫の視点に立つことで子供に自然を感じてもらうEdTechなおもちゃ。<使用デバイス:Lazurite Sub-GHz、Lazurite 920J、モータドライバ>

こちらの作品は、ヒーローズ・リーグ2019の決勝への進出権を獲得です。
虫になりきれるおもちゃ。操縦者の足に加速度センサをつけると、その動きが無線(Sub-GHz)で虫型ロボットに送られ動きます。また、ロボットのカメラで撮影された映像は、操縦者がつけるヘッドセットで見ることができます。虫型ロボットを操縦しながら、ロボットから送られてくる映像で虫の視点を体験することが可能です。

触覚が同期し、加速度センサの動きでロボットが動くデモ。
《審査員の講評》
操縦者の動きと虫型ロボットの動きの連動性の高さや、パッケージング・外装面の完成度の高さが評価されました。


続いては、優秀賞3作品の紹介です。

【優秀賞】IoTはんこ(チーム:若狭企画)

はんこをIoT化し、押印エビデンスを残せるシステム。<使用デバイス:Sensor Shield、Lazurite920J、Lazurite mini>
Lazurite 920Jが搭載されたIoTはんこは、押印した人物の写真を自動撮影し、所有者のLINEにその画像を送ります。また、Lazurite miniとSensor Shield(地磁気センサ)を活用したはんこ台は、台にはんこが返却されるまでの間、所有者のLINEに1分毎にアラートが通知される仕様。Lazurite 920Jを使用したもう一つのはんこ台は、所有者がLINEで利用許可をすると、使用可能になります。
《審査員の講評》
Lazuriteを中心としたロームデバイスの活用度などが評価されました。

【優秀賞】おもちゃのキモチ (チーム:おもちゃのキモチ)

お気に入りのおもちゃの使用情報を可視化するシステム。<使用デバイス:Sensor Medal、Sensor Shield、SPRESENSE™>
おもちゃにSensor Medalをつけ、照度や気圧の数値から、子供がどのおもちゃでよく遊んでいるかを可視化。また、おもちゃ箱にはSPRESENSE™とSensor Shield(加速度センサ・近接センサ)を付け、子供がお片付けをするとおもちゃが褒めてくれる仕組みも搭載。
《審査員の講評》
おもちゃのアクティブレートを取るという観点の面白さや、子供が楽しくなるインタラクションなどが評価されました。

【優秀賞】Magical Hat & Balloon(チーム:Skilled Workers)

スマート帽子とバルーン型ドローンによる新感覚ゲーム。<使用デバイス:Sensor Medal、Sensor Shield、SPRESENSE™、ロームセンサAdd-onボード>
箒型モビリティに加え、新たにスマート帽子とバルーン型ドローンを作り、ある映画中のゲームを再現可能に。SPRESENSE™が搭載されたスマート帽子は、カメラで顔検出し、事前に学習したデータで近似計算を行い、似ているキャラクターを選びます。バルーン型ドローンは、Sensor Shieldの各種センサが搭載された杖でコントロールできます。
《審査員の講評》
各種センサを有効に使用した点や、センサでのデータ検出からインタラクションまでのスピードやその完成度の高さが評価されました。

媒体賞を受賞した作品はこちらです。
【媒体賞】焼きマシュマロ機(チーム名:焼きマシュマロ)
マシュマロをより簡単、より上手に焼くためにつくった装置。<使用デバイス:Sensor Shield>

Sensor Shield(カラーセンサ)で、炎の赤外線量(IR値)、マシュマロの表面の焦げ色を検知し、食べごろか、焼きすぎて焦げてしまっているかを判断します。また、マシュマロが焦げていると判断した場合は、消火装置ダンボーが、水で消火活動をします。


まずは速報として受賞作品のレポートでした。
当日のツイッターのつぶやきのまとめをみていただくと、イベント全体の様子を感じていただけます。
・ROHM OPEN HACK CHALLENGE 2019最終審査会(つぶやきまとめ)
なお、後日改めて、最終審査会で発表された全作品のレポートを公開する予定です。

最優秀および優秀賞を受賞した5作品は、10/15(火)〜10/18(金)幕張メッセにて開催されるCEATEC 2019のロームブースで展示されます。また、審査員をつとめていただいた池澤さんがハッカソンでつくった作品も展示いたします。
CEATEC 2019まで残すところ約1ヶ月。皆さまのご来場をお待ちしています!

ENJOY PROTOTYPING!!
本コンテストについての詳しい情報や最新ニュースは、公式サイトをご覧ください。
ROHM OPEN HACK CHALLENGE 2019